- 夫婦でゆっくりと美味しいものが食べたくなったので、前々から噂で聞いていた「指月」をなんとか予約。車高の低い車での湯河原ドライブは最悪。辟易するようなクネクネの坂道を登った先に目指す料亭宿を発見。奥ゆかしさを感じさせる和の佇まい。
二つ用意されている家族風呂は、小さいながらも源泉かけ流しで満足度高し。この時点で「ホンモノ」に拘る宿であることが伺え、夕食が待ち遠しくて待ち遠しくて。
夕食は一階に用意されたカウンターで頂く。西麻布界隈にある高級和食屋の如し。厳選された最高の素材のみを使い、それを京都から呼び寄せた最高の料理人が調理しているのだから、その味は推して知るべし。想像以上の美味しさに何度も驚き、無言で頷き合う我々。味付けは薄味ながら、関東人に合わせた「やや塩味を強く」したものだが、かえってそれが奏効していると思う。何よりも、全ての料理の基本になっている「出汁」が素晴らしく、そのシアワセは翌日の朝食で出される「出汁巻き」で再現される。
もう少しでいいから「ゆっくり」させてくれると嬉しい。料理一点集中というわけではないが、なにか、こう「ゆっくりできない」雰囲気がある。それはチェックアウトが早い、朝食の時間が早い、という具体的な事もあるのだが、全体的に「ゆっくりとした時間をお客様に提供する」という概念が存在していないような気がしてならない。
その点を差し引いたとしても、2人で10万円の価値はある。奥湯河原に佇む「絶品料理の宿」は個人的に85点。
- 2007.10.01 [伊豆太郎]
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